こんにちは、まとねっとです。ふとしたことからバイクの免許を取得することにして3ヶ月ほど2段階目の見極めと翌日の卒検に無事受かって卒業証書(修了証書)をいただくことができました。最後の卒検に合わせて前日に見極めを入れたのと年末年始の長期休みや著しい悪天候などで期間を空けたことを考慮すると実際の通学期間は2ヶ月程に抑えることできたかもしれませんが目標にしてた春までに卒業することができて良かったです。
はじめてのバイク教習シリーズは今回で最後になるので普通自動二輪を飛ばしていきなり大型自動二輪の免許取得してみた感想を残しておきたいと思います。
取得までに実際かかった期間は?
普通自動車免許を持っている場合学科は2教科のみで実技が第一段階の14回と第二段階の17回の合計21回を受けて最後の卒検に受かれば晴れて卒業となり修了証書を持って免許センターに行き免許の適性検査などを受けたのち免許証の書き換えを行います。
第一段階では1日あたり2回(連続可)、第二段階では1日あたり3回(2回連続の後は1時限の休憩を挟んで1回)の実技が可能なのでこれでいうと第一段階は7日、第二段階も7日の合計14日でクリアすることが可能ではあることになり「最短14日」と記載されているものやブログも見かけましたがこれは限りなく無理です。
というのも教習所には多くの教習生が通っており学校や仕事などの都合もあるので毎日最高回数の実技をこなしていくのには難しいところがあります。また、学科やセット(他の教習生と一緒にコースを周る実技)教習など曜日固定であったりそれを受けない次の実技に進めない教習とかがあるからです。最短日数で取得したいのであれば日数を確保して合宿に通うことをお勧めします。
いきなり大型二輪免許の取得だったことは?
これに関しては人によるかと思いますが私はさほど苦になりませんした。
実技初日だけ普通自動二輪に乗車しましたがその後はずっと大型バイクで実技は進んできました。今となっては大型バイクに慣れてるので初日に乗った中型バイクの感覚は全く覚えていません。通っていた教習所の大型バイクは750ccで私が乗ろうとしているのは500ccなので少し軽く感じるかもしれません。
そのため「生涯大型バイク(401cc以上)は絶対乗らない!」という確固たる決意ないのであればいきなり大型自動二輪の免許の方が時間的な手間や最終的な費用などを考えると良いかもしれません。「いづれは大型に乗りたいな…」と少しでも考えがあればいきなり大型自動二輪でも良いかと思います。しかしながらいきなり大型自動二輪には18歳を超えていて視力が0.7以上という条件が必要なのと教習所によっては受け入れ拒否されるところもあるので要確認です。
苦戦したアトラクションは?
私は一本橋で最後まで苦戦しましたが段に乗る初速を少し遅くすること(前輪が乗ったら緩く減速し始める)と教習最終日に教えてもらった「ハンドルプルプル作戦」で卒検は難なくクリアでした。卒検の一発勝負の一本橋がこれまでで一番自分もしっくりきた納得の走行だったと思います。苦戦するアトラクション人それぞれでそれぞれのポイントがあると思うので参考までに。
S字とクランクと8の字
これらは目線で車体を誘導する技術と半クラと後輪ブレーキを使った低速走行の初級編、S字に関してはプラスしてスムーズカーブを曲がる技術を身につけるアトラクションかなと思っています。侵入口から出口まで足元を見るのではなく自分が進む(進みたい)方向に目線を移しつつ各アトラクションに適したスピードを調整して進みます。スムーズになれば半クラはあまり使用しなくてもクリアできるようになることでしょう。苦戦してしまう人はニーグリップと目線、後輪ブレーキを使った速度調整を見直す良いかもしれません。
一本橋
一本橋は半クラと後輪ブレーキを使った走行の上級編を身につけるアトラクションかと思っています。目線は前輪が乗り上げるまで橋の中程、乗ったら橋の出口を視界の下に捉えつつ前方真っ直ぐです。繰り返しですがバイク見てる方に進みます。一本橋では目線を下げるとふらついて脱輪します。苦戦してしまう人はニーグリップと目線、侵入時に車体が橋に対して真っ直ぐ入れてるか、初速が速すぎないか(減速は前輪が乗ったら緩やかに開始)、そしてハンドルプルプル作戦を早め(減速開始後くらい)にしてるか、などを見直すと良いかもしれません。
ちなみに、ハンドルプルプル作戦はかなり有効です。
一本橋=バランス感覚と勘違いして綱渡りみたいに上半身でバランス取ろうとしてしまうことがあるのですが身体を左右に振ってもバイクのバランスは正確に取れません。逆に上半身を動かすと初心者はニーグリップが乱れるので脱輪します。なので下半身はガッチリニーグリップを保ち上半身はリラックス肘から先だけを左右に振る感じでハンドルプルプル作戦を実行すると走破率が格段に上がると思います。教習では脱輪で済みますが公道に出ると脱輪は怪我や事故に繋がるので一本橋での技術は教習でしっかり身につけておきたい技術なんだと思います。
坂道発進
坂道発進はそのままで坂道での発進技術です。苦戦してしまう人にはエンストが多いのではないでしょうか?エンストはアクセルの力が足りないやクラッチを急に繋いでるときによく起こります。坂道発進はこの2つの操作が噛み合ってクリアできるアトラクションです。坂道発進で苦戦してしまう人はアクセルが弱すぎないか、クラッチを慌てて繋いでいないかを見直すと良いかもしれません。アクセルを吹かしながらクラッチをゆっくり繋いでいくとエンジンの音が変わるタイミングがあります。そのタイミングで後輪ブレーキを緩めつつアクセルは維持、クラッチを引き続きゆっくり繋いでいくと車体が動き出すのでエンジン音の聞き分けもポイントかと思います。
波状路
波状路は普通自動二輪にはないのですが大型自動二輪には波状路というアトラクションがあります。波状路は障害物を立ち姿勢で低速で乗り越えていくアトラクションなのですがこれは障害物を乗り越える技術然り調べると「より高度なバランス技術を見につけるためと」書かれていることが多いです。私は波状路は難なくいけて一本橋で苦戦したタイプなので…。波状路で苦戦してしまう人は、立ち姿勢なので膝でタンクを挟んだニーグリップができているか、少し前傾気味に立ち姿勢をとれているかあたりの姿勢と、目線(障害物が気になって足元ばかりみていないか?)を見直すといいかもしれません。走行自体はローギアで半クラ、後輪ブレーキで減速しを保ちつつ走行すれば大丈夫です。
スラローム
スラロームは素早くバイクウィ傾けて素早く起こす技術を身につけるアトラクションかと思います。これは事故回避に必要な技術になります。例えば公道で急になにかを避けないといけないときこれができないとぶつかって怪我や事故に繋がります。またバイクを傾ける、アクセルを使って起こす技術はカーブをスムーズに曲がるときにも要る技術です。スラロームは一本橋の次に苦手なアトラクションでしたが私の場合「倒すことを怖がらない」を意識したときから急にスムーズにできるようになりました。スラロームで苦戦してしまう人はニーグリップと目線、後はバイクを倒すことの恐怖心が克服できると上手くいくようになるかもしれません。
急制動
急制動はスピードを出した状態から急に止まる技術を身につけるとともにこれぐらい距離ないと止まれないという距離感覚を習得するためのアトラクションかと思います。急制動もどちらかというと数回でできるようになったアトラクションなので苦戦はなかったのですが苦戦してしまう人は操作順序を見直すと良いかもしれません。まずはアクセルを戻してエンジンブレーキをかけます。その後後輪ブレーキと前輪ブレーキをかけてバイクが停止する前にエンストを防ぐためにクラッチを切ります。私はこのアクセルを戻す動作とブレーキ動作を始める間隔が短すぎてエンジンブレーキを十分活かしきれていないことがたまにありました。エンジンブレーキが十分でない状態で後輪と前輪のブレーキで止まろうとするのでタイヤがロックしそうになることも。
教習中に教えてもらったバイクの走行に大切なこと
ニーグリップと目線
ニーグリップと目線はバイク走行の基本というかできていないと原因を違ったところに求めてしまうので早い段階で意識して習得し無意識でできているようになっておいて方が良いと思います。結果的にどのアトラクションもこの2つができると急にスムーズになったりすることを感じました。
ニーグリップの注意点は膝でバイクを挟むとやりがちですが「脚の付け根らへんから膝までをタンクに沿うように押し付けて足元はくるぶしあたりをバイクの車体に寄せつま先を開かない。」くらいまで初めは細かく下半身を意識してバイクと寄り添い一体になる一体感を感じていった方がいいと思います。上半身は常にリラックス状態を保ちます。
目線は常に進行方向です。乗り始めは操作スイッチや手元、直前の道などが気になり自然と視線が落ちがちですがこれを抜けられないと色々上手くいきません。目線は常に先々の進行方向へ移すように向け上げていくと良いと思います。
タイムを意識しすぎない
大型自動二輪でいうと一本橋は10秒以上、スラロームは6秒以内、波状路は5秒以上と様々なタイムが設定されていますがタイムを意識しすぎると大前提になくてはならない「道路を安全に走行する」という部分から離れてタイムをクリアするための走行方法を考えたりしてしまいます。各アトラクションは公道を安全に走行するための技術を習得するために設けられています。まずは脱輪せず、コーンなどにぶつからず、転倒せずに走破することをしっかりマスターしていくと良いかと思います。ちなみに他の教習所はまではわかりませんが私が通った教習所は卒検のときは普段点灯しているタイムの表示器OFFでした。規定秒数に満たない場合は減点、一本橋は脱輪で失格というルールからもタイムより走破の重要度が高いということがうかがえますね。
最後に、安全運転であること
普通自動車免許を持っているので車の運転は日頃している中で今回は大型自動二輪の教習を受けました。危険予測のシュミレーターや教習中に教えていただくバイクの運転技術や意味合い、交通ルールの見直しなどを通して自分の車の運転を見直すきっかけにもなりました。バイクに乗ろうと思わなかったらこんなこと考えるきっかけもなかっただろうと思います。免許は数年に一度更新があったりしますが適正検査して毎回同じようなビデオを下手したら遠目で観て免許更新となりますが本当にそれであって良いのかなとも。安全運転ができていなかったり交通ルールを守っていないということはその分事故や怪我のリスクを少なからず上げていることになります。事故や怪我は自分だけではなくて自分の大切な人たち、相手がいればその人の大切な人たちの人生を良くない方向に一瞬で変えてしまう恐ろしいできことなので生涯無い方が良いと思います。教習所の先生方は技術の習得を具体的に教えて下さったりコツを教えてくださるのと共に、命を落とすことになることや安全運転のためであることを度々教えて下さいました。
こんなこと考えたらまたそこにお金や人が、となるのかもしれませんが免許保持者は定期的に期間教習があって自分の運転を見直すきっかけを持つことでもっと安全な車社会ができたらいいのになと思いました。きっかけは人それぞれかと思いますが事故に遭ってからでは見直すも何もないでしょうし。国はパーティー券とか裏金とかほんとしょうもないことにお金と頭使って馬鹿らしい限りですが、そんなお金があるなら車社会の安全意識の発端になる教習所を支援したりした方がよっぽど国民のためになり命を守ることになるのになと。正直学科で観た警視庁制作とあった危険予測の動画がDVDで情報や映像が古すぎて現代のものにアップデートされていないのは古いしょぼいとかじゃなくてこれではだめやろと思いました。免許更新のときに観る映像も同レベルですよね。
今回は大型自動二輪の免許を取得できたうえに自分の運転を見直すこともできてとても良い期間が過ごせたと思います。バイクの購入はこれからなのですが安全運転の意識は高く持って乗っていこうと思います!